ブロック構築的イニストラード考察①
2011年9月23日 ブロック構築イニストラードのフルスポイラーが出てました。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/innistrad/cig
発売まで3週間なので、今のうちに全カードを考察しておこうと思います。タイトル通りブロック構築的に
まずは土地の考察から
イニストラードには17種、27枚の土地が存在する。内7種17枚が再録だ
◇《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
イニストラードでは対抗色が有効色に！！
こんな対抗色な土地をメインにするなんて、正直W社はISD構築のことをなんとも思ってないんじゃないかと心配しましたが、全カード見ていくと全然そんなことはなかったですね。
というわけでISD的に白赤、赤青、青緑、緑黒、黒白を有効色と呼ぶこととし、残りを対抗色と呼ぶことにします。
さて、《断崖の避難所》は有効色である白赤のデッキを組むのに適している。
白赤は種族的シナジーを期待するのは難しい。白の人間デッキにタッチで火力を積むか、赤の吸血鬼デッキにタッチで墓地対策を積む等の使い方がいいだろう。
若しくは、豊富な全体除去を生かしたコントロールデッキが組めるかもしれない。クリーチャー環境が予想されるISDで除去単が強いことは可能性としては十分考えられる
◇《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
ISDの対抗色土地は色マナを生まないかわりにマナ以外の能力を持っている。効果はどれも強力だが、マナが安定しないので考えてデッキを組む必要がある。
さて、《ガヴォニーの居住区》は全クリーチャーに+1/+1カウンターを供給できる。生物戦が予想されるISDで生物強化は単純に強い。更に白緑はトークンを生成しやすいので、白緑トークンデッキでは必須カードになる。
また、安定したロードの居ない人間デッキで使うのも良さそう
◇《幽霊街/Ghost Quarter》
ディセンションからの再録カード。名前だけで再録された感がするカードだ。
ISDで壊したい土地は対抗色土地くらいなので、色マナを捨ててまで入れる必要は無さそう。単色デッキなら入れておいていいだろう
◇《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
青緑ランド。青はデッキ破壊が強く、緑は墓地参照が強い。要するにそういうデッキで使えということだ。シナジーの強い色の組み合わせであり、一番使われそうな有効色ランドに思える
◇《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
黒白ランド。黒と白は種族シナジーは皆無だが、どちらもトークン生成能力に優れている。黒白のトークンデッキならこの土地を使うことになる。
また、《堀葬の儀式/Unburial Rites》を使うデッキには入れておいていいだろう。黒単か青黒にタッチして使うことになる
◇《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
パワー強化とトランプルを与える赤緑ランド。名前と色的に狼男デッキで使うことになりそう。狼男はパワーが高いので、X=0でトランプルをつけるだけでも強い。
唯一の二段攻撃持ち《クルーイン峡の恐怖/Terror of Kruin Pass》なら一撃必殺！
◇《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt》
墓地のクリーチャーをコストにスピリット・トークンを生み出す白青ランド。マナコストは軽いが墓地コストが重そう。コントロールで使うには生物が足らず、自デッキ破壊では他にいいカードがありそうだ。
一番いいのはスピリットデッキだろうか。若しくは白青人間デッキの保険に使うとか
◇《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard》
青黒土地はデッキ破壊。色的にゾンビデッキで使うのがいいだろう。墓地コストを要求するゾンビ、墓地を参照するゾンビ等、様々な墓地シナジーで溢れたゾンビデッキが組めそうだ
◇《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》
ローウィンからの再録カード。ローウィンも種族セットだったが、多色土地が多く《ゆらめく岩屋》が使われることは無かった。
しかし、ISDの土地は多色に厳しい。対抗色デッキや3色以上のデッキはこいつに頼ることになるかもしれない
◇《ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall》
黒赤土地は直接火力。色的に吸血鬼デッキになりそう。トドメの一撃に使うには十分。
カードプール的にバーンは難しそう。（組めないことはないが）
◇《硫黄の滝/Sulfur Falls》
赤青ランド。青と赤はインスタント、ソーサリー、フラッシュバックのシナジーが強く、生物少なめのコントロールが出来そう
◇《森林の墓地/Woodland Cemetery》
黒緑ランド。黒と緑は陰鬱、墓地参照のシナジーが強い。直接ライブラリーから墓地を肥やすより、死にながら戦うデッキを使いたいなら黒緑を使おう
◇《平地/Plains》
基本土地が無事に再録。スポイラーで基本土地がなかなか出てこなくて心配したが、採録されて良かった。
さて、白は人間、スピリットと種族シナジーの強い色。種族を揃えたデッキを組むとよさそうだ。
また白にはエンチャント除去、限定クリーチャー除去、墓地除去が揃っていて、単色でも十分戦える
◇《島/Island》
青は種族シナジーは薄いが、墓地シナジーが強い。墓地利用するなら青を使えということだ。
再登場キーワード能力のフラッシュバックは青に多く、シナジーも多い。アドバンテージが取りやすく、青らしい能力といえる
◇《沼/Swamp》
黒はゾンビと吸血鬼。墓地シナジー、生物除去も強く、クリーチャー環境での活躍が期待される。ISDの雰囲気的にも黒が一番強そう
新能力語の陰鬱は除去、生贄の多い黒にはぴったりの能力だ
◇《山/Mountain》
赤は吸血鬼が多く殆どがスリス能力持ち。火力で生物を除去して攻撃を通して吸血する戦い方が有効そうだ。それと狼男
新エンチャント・タイプの呪いは赤に多い。イメージ的に黒なんだが、よくわからない
新キーワード処理の格闘は赤に多いイメージだけど、赤クリーチャーは格闘しない。それどころか2枚にしか登場しない。キーワード化する意味はあったのだろうか
◇《森/Forest》
SOM構築が4色だったので《森》の再録は地味に嬉しい
緑には赤と同じく狼男が多くシナジーもある。呪文が唱えられないことを条件に狼男は変身するが、条件を満たすのは難しそう。マナカーブ的に呪文を唱えないことは少ないからね。自分のターンに呪文を唱えなければいいけど展開が遅れるので、あとインスタントを使われると変身できないし。それと2回呪文を唱えられると変身解除されちゃうし、フラッシュバックあるから呪文なんていくらでも使えるんだよ。まあ、ターンが進むと使える呪文が減って変身状態が維持できるかもしれない。つまり狼男デッキは安定しないことを前提として作るしかないと思うんだ。よく見ると変身しなくても強いんじゃないかな。運良く変身できたら強いし
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/innistrad/cig
発売まで3週間なので、今のうちに全カードを考察しておこうと思います。タイトル通りブロック構築的に
まずは土地の考察から
イニストラードには17種、27枚の土地が存在する。内7種17枚が再録だ
◇《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
イニストラードでは対抗色が有効色に！！
こんな対抗色な土地をメインにするなんて、正直W社はISD構築のことをなんとも思ってないんじゃないかと心配しましたが、全カード見ていくと全然そんなことはなかったですね。
というわけでISD的に白赤、赤青、青緑、緑黒、黒白を有効色と呼ぶこととし、残りを対抗色と呼ぶことにします。
さて、《断崖の避難所》は有効色である白赤のデッキを組むのに適している。
白赤は種族的シナジーを期待するのは難しい。白の人間デッキにタッチで火力を積むか、赤の吸血鬼デッキにタッチで墓地対策を積む等の使い方がいいだろう。
若しくは、豊富な全体除去を生かしたコントロールデッキが組めるかもしれない。クリーチャー環境が予想されるISDで除去単が強いことは可能性としては十分考えられる
◇《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
ISDの対抗色土地は色マナを生まないかわりにマナ以外の能力を持っている。効果はどれも強力だが、マナが安定しないので考えてデッキを組む必要がある。
さて、《ガヴォニーの居住区》は全クリーチャーに+1/+1カウンターを供給できる。生物戦が予想されるISDで生物強化は単純に強い。更に白緑はトークンを生成しやすいので、白緑トークンデッキでは必須カードになる。
また、安定したロードの居ない人間デッキで使うのも良さそう
◇《幽霊街/Ghost Quarter》
ディセンションからの再録カード。名前だけで再録された感がするカードだ。
ISDで壊したい土地は対抗色土地くらいなので、色マナを捨ててまで入れる必要は無さそう。単色デッキなら入れておいていいだろう
◇《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
青緑ランド。青はデッキ破壊が強く、緑は墓地参照が強い。要するにそういうデッキで使えということだ。シナジーの強い色の組み合わせであり、一番使われそうな有効色ランドに思える
◇《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
黒白ランド。黒と白は種族シナジーは皆無だが、どちらもトークン生成能力に優れている。黒白のトークンデッキならこの土地を使うことになる。
また、《堀葬の儀式/Unburial Rites》を使うデッキには入れておいていいだろう。黒単か青黒にタッチして使うことになる
◇《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
パワー強化とトランプルを与える赤緑ランド。名前と色的に狼男デッキで使うことになりそう。狼男はパワーが高いので、X=0でトランプルをつけるだけでも強い。
唯一の二段攻撃持ち《クルーイン峡の恐怖/Terror of Kruin Pass》なら一撃必殺！
◇《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt》
墓地のクリーチャーをコストにスピリット・トークンを生み出す白青ランド。マナコストは軽いが墓地コストが重そう。コントロールで使うには生物が足らず、自デッキ破壊では他にいいカードがありそうだ。
一番いいのはスピリットデッキだろうか。若しくは白青人間デッキの保険に使うとか
◇《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard》
青黒土地はデッキ破壊。色的にゾンビデッキで使うのがいいだろう。墓地コストを要求するゾンビ、墓地を参照するゾンビ等、様々な墓地シナジーで溢れたゾンビデッキが組めそうだ
◇《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》
ローウィンからの再録カード。ローウィンも種族セットだったが、多色土地が多く《ゆらめく岩屋》が使われることは無かった。
しかし、ISDの土地は多色に厳しい。対抗色デッキや3色以上のデッキはこいつに頼ることになるかもしれない
◇《ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall》
黒赤土地は直接火力。色的に吸血鬼デッキになりそう。トドメの一撃に使うには十分。
カードプール的にバーンは難しそう。（組めないことはないが）
◇《硫黄の滝/Sulfur Falls》
赤青ランド。青と赤はインスタント、ソーサリー、フラッシュバックのシナジーが強く、生物少なめのコントロールが出来そう
◇《森林の墓地/Woodland Cemetery》
黒緑ランド。黒と緑は陰鬱、墓地参照のシナジーが強い。直接ライブラリーから墓地を肥やすより、死にながら戦うデッキを使いたいなら黒緑を使おう
◇《平地/Plains》
基本土地が無事に再録。スポイラーで基本土地がなかなか出てこなくて心配したが、採録されて良かった。
さて、白は人間、スピリットと種族シナジーの強い色。種族を揃えたデッキを組むとよさそうだ。
また白にはエンチャント除去、限定クリーチャー除去、墓地除去が揃っていて、単色でも十分戦える
◇《島/Island》
青は種族シナジーは薄いが、墓地シナジーが強い。墓地利用するなら青を使えということだ。
再登場キーワード能力のフラッシュバックは青に多く、シナジーも多い。アドバンテージが取りやすく、青らしい能力といえる
◇《沼/Swamp》
黒はゾンビと吸血鬼。墓地シナジー、生物除去も強く、クリーチャー環境での活躍が期待される。ISDの雰囲気的にも黒が一番強そう
新能力語の陰鬱は除去、生贄の多い黒にはぴったりの能力だ
◇《山/Mountain》
赤は吸血鬼が多く殆どがスリス能力持ち。火力で生物を除去して攻撃を通して吸血する戦い方が有効そうだ。それと狼男
新エンチャント・タイプの呪いは赤に多い。イメージ的に黒なんだが、よくわからない
新キーワード処理の格闘は赤に多いイメージだけど、赤クリーチャーは格闘しない。それどころか2枚にしか登場しない。キーワード化する意味はあったのだろうか
◇《森/Forest》
SOM構築が4色だったので《森》の再録は地味に嬉しい
緑には赤と同じく狼男が多くシナジーもある。呪文が唱えられないことを条件に狼男は変身するが、条件を満たすのは難しそう。マナカーブ的に呪文を唱えないことは少ないからね。自分のターンに呪文を唱えなければいいけど展開が遅れるので、あとインスタントを使われると変身できないし。それと2回呪文を唱えられると変身解除されちゃうし、フラッシュバックあるから呪文なんていくらでも使えるんだよ。まあ、ターンが進むと使える呪文が減って変身状態が維持できるかもしれない。つまり狼男デッキは安定しないことを前提として作るしかないと思うんだ。よく見ると変身しなくても強いんじゃないかな。運良く変身できたら強いし
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